西表島でさとうきび刈り援農に行った時の日記

 

 

2月11日 恭子ちゃんとの出会い

今日は曇りのち雨。 みんなが仕事に行くのを見送った後、3日間さとうきび刈りを体験した学生達が帰って行きます。今日は南風見田のキャンプ場に泊まって、その後解散、自由行動となるようです。庭のテント村もなくなってみると寂しいな〜。私は、例のごとく、さとうきび通信を書いたり、荷物の整理をしたりしていました。

佐藤さんはのキャンプ場まで軽トラで何往復もしながら学生達と荷物を運んでいます。

11時前にようやくみんなを運び終えて、ふ〜っと一息ついたその手には泡盛?(名誉の為に?マークをつけてみました。)

私は午後から会おうと昨日約束をした女の子を待ちつつ、佐藤さんとゆんたくしていました。が、待っているだけじゃ退屈なので、近くの店にでもと、この間行きそびれた「マナの店」に(佐藤さんを振りきって)向かいました。

向かっている途中で電話の電波が通じ、留守電に気がつきました。「今、マナの店にいます」と今日の待ち合わせの恭子ちゃんから!なんて奇遇。20分前の留守電だったのであわてて店に駆け込んだら、入り口でばったり!こういうのって何か嬉しい。

マナの店では手作りパンや自然食、草木染めの衣類なんかが売っていて、さをり織も体験できちゃう!私なんか1日いても飽きない感じの作りになっています。裏の畑では有機農法で作られた野菜が元気です。

店内にかかる色とりどりの布は店の人が織ったもの。そう言えば私もこの店ができた当時に一度訪ねてランチョンマットくらいのものを作ったことがあったっけ。その布は今でも部屋のタペストリーとして飾ってあります。

マナの店のパンを頂きながら恭子ちゃんと、長い間話していました。

彼女を初めて見かけたのは、大富の公民館でこっちは琉舞、むこうはフラダンスを練習していた時でした。喜納さんが教えてくれているのに、私ったら、隣の踊りも気になるな〜と思いながら見ていたのでみんな顔は印象的に覚えていました。(喜納さんごめんね)その中の1人が彼女でした。 その後、やまねこマラソンから古見に帰るのに車に乗せてもらったり、まーちゃんのライブでも話したり、私的に気になる存在だったので、今日はどんな話ができるんだろうととても楽しみでした。

さとうきび通信でも書いたことがありますが、「月が浜リゾート」の話が出てきました。お金で買えないものが、お金の力で取り返しのつかない状態になろうとしている。

でも、ほとんどの人がそれに気がついていない。それが今の島の状況です。便利なものが島に入ってくるたびに、「豊か」という本来の意味がぼやけてしまった。

町長も住民の多数も「リゾート開発賛成」という状態で、どこまで立ち向かえるか・・・明日帰ってしまう私にとってはとても胸の痛い話でした。

彼女から感じ取れたものは、「この島を守りたい」という強い思い。そして、地域との矛盾と自分自身の葛藤。 本当にこの島を好きな人なら誰もが強く思うことでしょう。

これから遠く離れてしまうけれど、同じ言葉を話す人に出会えて良かった。と心から思いました。

唄わねば。

 

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