西表の窓
‥‥ 心と生活のリズム ‥‥

夢に見た島生活。満喫&奮闘日記

  

 

「パイン館のとなりから」

 

西表に来て早いもので半月以上経ってしまった。

ゆうパックの荷物がなかなか届かなかったり、体調が思わしくなかったり、携帯をト イレに落としてしまったりして、すっかり内地から遠ざかった生活を送っていまし た。天気も冴えなかった最初の10日は何かと気持ちが落ち着きませんでしたが、先 週くらいからよくやく自分のリズムが掴めてきた感じがしています。

島のこと大ざっぱにでも知っていたつもりだったけど、やっぱり遊びに来るのと住む のとではえらい違い!

でも、その違いがわかったっていうのは結構な前進。
なんせ、初の移住だからね・・

 

「ヘルパー生活のこと」 

お世話になっているパイン館はパインの形の建物が目印。民宿・畑・カフェバーを経 営していて、私はカフェバーのヘルパーとしてここに住み込みで働いています。こち らのご家族・スタッフは、みんな仲良しで朗らかでのんびり。 

私も相当なのんびり 屋だけど、それでもしばらく、この中で自分一人だけ時間の流れ方が違う気がして、 こんな私でも、この空気をつかむまでの間はカルチャーショックの連続でした。

まず初めに、ワタシは店が営業していることを想定して来てみたのだけれど、実際ま だオープンはしていなくて、メインスタッフの男の子は(こちらの娘さんの旦那さん になる人)那覇に修行に行っていて、私はその男の子が帰ってくる4月下旬までとり あえず一人で店をやっていかなければならないらしく、「そうだったんだ〜」と急に 不安になってしまったこと。

しかし、こっちの人々ののんびり具合が「ああ、そっ か、そういう感じなんだ・・」と日々を追うごとに馴染んできて、今ではとても楽し みながら仕事してます。あと、こっちの「働く」という感覚が、どこからどこまでが そうなのかがわからなかったりします。 

休み時間や休日、民宿内にいると電話も出 るし、おつかいも行く。そして仕事中は好きな音楽聞いたり、三線も練習してたりし ます。(「いいよ〜」と言われた範囲でね・・) 住んでいる人達と協力して居心地は自分で良い風に持っていくのが楽しく暮らす鉄則 かな?と思ったりします。この前なんかは、ゴザを作るため月桃を取りに行った友達 から葉っぱをもらったので、試しにと店の営業中に葉っぱをキレイに洗ってそれを拭 き、ハサミで細かく切って、2日間ほどに日に干して立派なお茶にしてしまった。 「月桃茶」は今度カフェメニューになりそうです。 いまのところ、民宿に泊まっているお客さんがよく呑みに来てくれています。 みんな本当にいい人達で、恵まれているなって思っています。

 

「島の生活のこと」

去年、キビ刈りをしていたときは、まるっきりキビに夢中で他の事に興味をもつヒマ もないくらいシンプルに暮らしていて特に「これが欲しい!」ってことがあまり無か ったのだけれど、いざ、こうやって店の事、唄のことを色々と考えながら生活してい ると、島では手に入らないけれど欲しいものっていうのが結構たくさん出てくる。

インターネットの活用で何とかなるものもあるが、支払いをするための銀行やコンビニ が無いし、代引きができない地域だったりするので結構厄介。現在、本とCDに飢えて いる私です。

あと、携帯をトイレに落としてしまった時、休日までの一週間まるっきり使えなかっ たのも痛かったかな・・

それでも、やっぱり島はいい。住吉は少し歩けば、月が浜、みみきりの浜、ぜんべい の浜など浜に行けて、それぞれが本当にステキな場所で休み時間なんかに行くとホッ とします。 海大好きなワタシにとっては贅沢な場所。体長も気温の上昇、天気の回復と共に段々 良くなってきました

 

「八重山古典民謡のこと」 

昔は「気持ちいいけど眠くなる音楽」と思っていた。けど、最近になりその奥の深さ がひしひしと伝わってきました。 

やっぱりこっちで暮らすことで、前よりも唄に近 づけた気がします。 それにしても難しすぎるぞ古典!何も知らずに唄っていた自分にもショックを受けま したが、パイン館の直子さん(お母さん)に紹介してもらった彰健先生の唄・三線 は、いつも聞き惚れてしまう。 

なんて心地よいのだろう。先生の教室は週1回、月 500円!(いつも教室で頂くお茶・お菓子代だけ)ホント、果報者です。ワタシ・ ・。 今、色んなところで唄われる率が高い「鷲ぬ鳥節」からやっています。一曲一曲を丁 寧に仕上げていきたいな・・。

 

「心が痛むこと」

ゴミのこと。

こっちでは、燃えるゴミ、燃えないゴミの分別どころか、処理施設もないので木を切 り倒した崖を「ゴミ捨て場」」とし、家庭、民宿、ホテルから出たゴミはここに全て 投げ込まれる。 

そして時々火をつけて嵩を減らす。(さとうきび通信「楽園のゴミ 捨て場」参照) 一応はね、瓶、アルミ缶、スチール缶、ペットボトルなどを回収し ているスペースもあるのだけれどね、、ここまでは知っていたこと。だから去年キビ 刈りで西表に1ヶ月半いたときは分別のできるものはみんなで協力して徹底的に分別 していた。

でも、実際、電池なんかの有害危険ゴミも全て土の中に捨ててしまっているし、その 下には観光名所となる浜があったりする(電池はここには捨てたくないな・・と充電電池を持参しました)住んでみて、一番怖いなって思ったことは、ここに住んでいて こういう風に思っている人って、結構少なかったりするってこと。 殆どの島民はリサイクルできるゴミも含め、全て崖のゴミ捨て場に投げ込んでいる。

昔からの風習をそのまま今もやっている訳なんだけど、今は土に還らない危険なも のが増えすぎて、自分自身もこの島住むことに何となく罪悪感を感じてしまったりします。

生活していると、ご飯食べるし、シャワー浴びるし、車も乗るし、テレビ見る し、スーパー行くしで、やっぱりゴミは出てくる。買い物するときレジ袋をもらわ ないようにしたり、環境に優しい石けん、シャンプーを使ったり、洗濯は洗濯リング 使って洗剤使わなかったり、努力はしているんだけれどね・・・ せめてもの罪滅ぼしのつもりで、休みの今日はゴミ箱の空き缶をキレイに洗って、回収場所に持って行きました。たばこの吸い殻の入っている缶が多かったので、正直言って結構大変。思わず自販機に「空き缶にたばこの吸い殻入れないで!リサイクルが できません。」と張り紙をしてしまった。

この島だけじゃなく、他の離島でもゴミ問題は結構深刻。だって、大神島にドキドキしながら行ったときも畑までの道にテレビが落ちていたりして「テレビは土に還らないはずよ〜」とちょっとショック。後で聴いたら、家電品 のリサイクル料って離島は内地に比べて倍ちかく高いらしい。捨てるのにお金いるっ てのはやっぱりおじー、おばーからしたら「なんで?!」でしょうね〜。

この問題何とかならないものでしょうか・・
だって、テレビはさぁ〜・・ 

 

 

 という感じです。今のところ・・

まだまだ知らないことばかりで、、こうやって HPで伝えるのって結構難しい。ワタシはまだまだ「よそ者」なので、もしかしたら住んでいる人に失礼になりかねないことも書いてしまうかも(また、書いてしまったかも)しれないし。。それでもやっぱり 「この島の生の生活を みんなにも伝えたい。」と思います。

 

 

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