クラッチテストを受けた。
スクラッチテストとは、皮膚にアレルゲンを一滴垂らし、更にそこを細い針で引っか
いて15分待つ。アレルギーがあると、その部分の皮膚は炎症を起こす。というもの
だ。
テストするアレルゲンは、前日に書き込んだ問診票を提出した後、診察を受けて割り
出してゆく。私は、結構たくさん思い当たるものがあったので30のアレルゲンでテストすること
になった。
両腕に30カ所のアレルゲンが次々に垂らされ、針で引っかかれる。見ているだけで
痒くなりそう。(実際、とても痒かった。)3カ所くらい大きく腫れているところが
ある。
「この、大きく腫れているところのアレルゲンは何ですか?」と看護士さんに聴くと「ああ、そこはダニと春のスギ花粉、夏のカモガヤ花粉ですね。」なるほど。でも、ダニは分かるが、花粉にこんなに反応するとは!初めて知った。
そういえば、このところ別に風邪でもないのに喉がかすれたり、喉の奥が痒かった
り、咳き込んだりしている。これって花粉の仕業だったのかな?鼻炎の症状は私の場
合一年に一定して見られるので気にしていなかったがこれも花粉が原因だったのか!
と推測しつつ、痒みの気を紛らわしながら15分経つのをまだかまだかと待った。や
っと時間になり診察室に呼ばれた。
診断の結果、ダニと花粉はもちろん、なんと大豆、卵、牛乳 という3大アレルゲン
全てに反応していたのと、小麦、米などの主食になるものにまで反応してしまった。その他食品ではイースト、豚肉、そば粉などに少量の反応が出た。食品以外では、猫
毛、カンジダ(カビの一種)に反応していた。
「ごはんやパンが食べちゃダメだったらどうすれば良いんですか?」 ウッソ〜!という表情を隠せないまま先生に聞いた。
「ん〜、アレルギー用の人のお米ってあるけどあんまり美味しくないのよね。だから
白米をもう一度精米してもらったり、無農薬か減農薬のお米を食べてもらうっていう
のが良いですね。数値的には低いレベルなのですが症状が出ているときはそのように
努力してそうしてもらうといいですね。」
「大変ですね。じゃあ、玄米なんて以ての外ですよね。」
「その通り。玄米は白米よりも油分が多いですからね。パンは小麦にもイーストにも
反応が出ているので避けてください。天然酵母もダメです。麺類はかろうじて良いで
しょう。」
ここまで制限されると、意地でもスッキリ治したい。次は何やねん!何でもかかって
こい!
「花粉の多いところに行くのは避けて下さい。掃除もマメにね。あなたは通年の花粉
症みたいだから雪の降っている時期以外はダメね。あと、甘いものをなるべく避けて
ください。野菜や魚は大丈夫だけど、仮性アレルゲンの食品は引き続き避けてね。早
寝早起きの規則正しい生活を心がけて下さい。あと、肌も鍛えると同時に自律神経の
鍛錬のため、薄着をしてくださいね。水浴びも効果的です。」
すんません。この時期に「水浴び」だけはご勘弁!冷暖房により寒暖の差が体でなかなか感じられにくい今日このごろ、自律神経はこん
なところでひ弱になっていっているらしい。 厳寒の福井を避けて沖縄に行っていた
私って一体・・。
その後、処方された薬の説明を細かく聞いてこの日は帰った。
でも、トータルでこのことを実行すれば何となく本当に治っていく気がする。きっと
どこかで妥協も出てくるのだが、妥協しないが為にストレスがたまり症状がひどくな
ったりもするらしい。その兼ね合いは人によって違うから微妙なのだが・・でも、悪
いところを治す作業だから楽しみながらやっていくのが良いかも。しばらくは言われ
たことを守って実行すべし!
一病息災と言いますから。
日々精進。千里の道も一歩から。
全国のアレルギー持ちの皆様も頑張りましょう!
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