ヒトリゴト
‥‥空の青さは心の中に‥‥

ときには・・ひとりでぼんやり日記で

 

冬の楽しみ

 

まずい、本格的に寒くなってきた。

寒い冬 が 何よりも苦手な私にとっては一年の中で一番気持ちがどんよりする季 節。去年はこの一番寒い時期は西表島にいたため、この冬は寒さの免疫がいつもに増 して無くなっている。

しかし、何とかしてこの福井の灰色の空と向き合わねばならない。

高校生ぐらいまではそんなに寒さに対して苦手意識が無かったように思う。今思うと恐ろしいくらいの薄着で真冬の小雪の中でも自転車で学校に通っていたじゃ ないか!!それでいて「冷え」なんてものは体のどこにも存在しなかったし、母親の 「タイツ履きなさい」攻撃が心の底からありがた迷惑と感じていた。ところが今は外 で遊びたがって手を引っ張る甥っ子に「お外はさむいから、出られないのよ〜」と言 いきかせ極力、外を回避しようとする始末だ。正直言ってこの時期、よほどの目的が ない限り、外には出たくない。どうしてこんなにも寒さに弱くなったかか、考えると要因は色々と思いつく。

まず、18歳からの5年間の都会暮らしが一つ考えられる。移動手段が自転車から電 車になったこと、街には寒さをに避けられる地下道、地下街があるので、外の仕事で もない限り長い時間、寒風にふきっさらし!なんてことはまずない。そして、沖縄へ 通い始めたこと・・これは寒さに弱くなったというか、暑さには強くなったと言った 方がいいかな?まぁ、後考えられるのは「年齢」くらいかしら(悲)

今は、電車でも自転車でもなく車に乗って移動しているし、とにかく寒さに対して 「鍛錬不足」な日々をすごしているうちに、究極の寒がりさんになってしまったのか もしれない。と、どーだっていいそんなことを考えていたある日のこと、久しぶりに 冬の楽しみ を見つけた。

 築80年の木造の民家に住んでいるパーカッショニスト、アキオさん宅にライブの 練習兼リハでおじゃました。「ここ最初来たときは床がなくってさー。住めるように なるまで結構時間かかったよ。」とたくましく話すアキオさんは、自力でこの家をリ フォームして、今では隣の蔵がスタジオになっていたり、友達の絵描きさんがアトリ エに使っている部屋があったり。まだまだ使われていない部屋があったりで、忍者屋 敷さながらの広さ!初めておじゃましたときから私の好奇心はくすぐられっぱなし だ。

その中でも私の一番のお気に入りは 薪ストーブである。

リハを終え得た後、居間に移り夕食をご馳走になった。

居間の囲炉裏があったところに薪ストーブは置いてあり、メラメラ、パチパチと時間 をかけて部屋全体を暖めてくれる。アキオさんは会話の途中で時々ストーブに木片を 入れる。そうすると火は勢いを増し、火の熱が体を包み込む。気温はウチより低いは ずなのに体は寒いと訴えない。トイレに行こうと部屋を出ると、もちろん寒いのだ が、何となく平気。体が保温してくれているのだ。一緒に暮らしている彼女の教子さんが作ってくれたタスパイシーなタイ鍋をストーブ にのせてみんなで食べた。湯気と一緒に笑顔がこぼれる。

ほかほか で ほわほわ の一時。

囲われた部屋でスイッチ一つで暖をとれる今日この頃、この感覚を忘れてかけてい た。電気暖房では体の芯までは温まらない。薪ストーブの上は鍋がのったり、やかんがのったり、網をしいて焼き鳥したりでとて も有用である。

そしてストーブに残された灰は表の畑にまかれて、肥料になるだ。

確かに、薪を採ってきたり割ったりするのは一苦労あるし、煙突掃除もある。便利に 慣れていると結構大変なことだ。でも、大変だからこそ暖をとれることのありがたみ も格別なんだと思う。(けど、もし日本中の人が薪ストーブを使い出したら薪の方が 到底追いつかないので、みんなができることではないんだけどね。)私は薪ストーブに 「冬の楽しみ」を見た。

薪ストーブが使える家にいつか住んでみたい。と心から思う。

 

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